編集後記

 私たち家族3人はは平成17年(2005年)から隔年に磐梯山と安達太良山に登ってきました。その両峰の頂からこの西吾妻山を遥かに臨みました。次回は是非その西吾妻山から磐梯山と安達太良山を臨んでみたいと思っていました。今夏、家族登山として西吾妻山を選んだ理由は勿論ロープウェイとリフトを乗り継げば体力の衰えた私たち夫婦でも何とか頂上まで行けるのではないかとという思惑と、二年ぶりにニューヨークから帰国する娘に開湯700年の古い歴史を持つ白布高湯の温泉を味合わせてあげたいという意図もありました。

 今、実際にこの西吾妻山に登ってみての感想は3つあります。

 その第一は、改めて私たち夫婦の体力が目に見えて落ちて来たことを実感したことでした。「GPS機器を使ってみて」の項で示しましたように、私たちが今回辿ったルートは案内書では北望台のリフト終点から出発して同地点に帰って来るまで4時間というのが標準時間であるようですが、今回の私たちは5時間20分も掛っています。私たちにとって、特に家内にとっての最大の難所は大凹の水場から梵天岩への岩ゴツゴツの登りでした。通常では30分の所をほぼその倍の1時間掛ってしまいました。

 その第二は、帰宅後改めて深田久弥の百名山の西吾妻山の項を読んでみて、深田久弥の体力に就いて本当に感心したことです。流石ヒマラヤまで登った方は違うなと思いました。深田久弥は四月上旬のまだ雪のある時期に白布高湯の宿の前からスキーを履いて1日で頂上まで登って帰ってきたと書いてあります。今回、私たちがロープウェイとリフトを利用してスキーなしで歩いたのとは大違いです。しかし、春先のまだ雪のある時期にこの山に登ったらさぞかし雄大で素晴らしいことだろうと想像してしまいました。そして私達も、今から7年前の平成14年3月末に八甲田山をスノーシューで越えたことを懐かしく思い出しました。

 その第三は、私たちが宿をとった白布高湯の中屋別館不動閣のことです。古い伝統を残す素晴らしい建物、大きなゆったりした温泉浴場、それに社長さん始め宿の方たちの心の籠もったおもてなしには大変感動いたしました。中でも上杉家以来の29代目という社長さんが、自らロープウェイ駅まで車でお送り下さったり、登山ルートの相談に乗って下さったりしたこと、大変感謝しております。今はニューヨークに帰った娘も大変素晴らしい温泉と登山を経験したと喜んでいました。最後に色々お土産まで頂いて有難うございました。


この写真は帰り際に宿の前で撮った記念写真で、左端の方が宿の主人の遠藤社長です

 聞く所によりますと、遠藤社長はこの土地の山岳ガイドもされておられる由、機会がありましたら春先の雪のある時期で、天気が安定した機会を捉えて、一度遠藤社長にガイドをお願いしてスノ−シューで西吾妻山の山頂を目指してみたいと思っています。難しければせめて人形石の峰まででも行けたら素晴らしいだろうと思っています。