編集後記

 今回の山行はそもそも昨年(2008年)8月末、東北の鳥海山登山が嵐の為に4合目の太平山荘で足止めを食って実現しなかったことへの再挑戦として計画されました。

 昨年現地で色々話を聞いたところによると、鳥海山は7月初旬が花々が美しく、しかも訪れる人が少ないので最も適当ということで話が進んだのでしたが、肝心の7月初旬は梅雨の真っ只中ということを見落としていました。

 そこで実際計画する段になって、この時期に遠路秋田辺りまで出かけて行っても又また雨で登山を断念せざるを得ないのではないかとの懸念が浮かび上がってきて、今回は雨に会ってもダメージが少ない近場の温泉地をベースに選び、幸運にも梅雨の晴れ間に巡り合えば、登山を決行しようではないかという話で纏まった次第です。

 どこの山を候補にするかという点では、先ず思いついたのが、ロープウェイで可也の高度を稼げる近場の山ということで、日光白根山が浮かび上がって来ました。案内書で調べて見ますと、丸沼からのロープウェイを利用すれば頂上まで標高差約600mで、昨年私たち夫婦が疲労困憊した会津駒ケ岳の標高差の約半分で、同行のKtさんご夫妻にも今度はご迷惑を掛けないだろうと高をくくりました。

 第1日は自宅をゆっくり出発し、出来れば半月山の展望台から男体山、日光白根、中禅寺湖など奥日光の眺望を堪能してから、湯元温泉に浸かり、ゆっくりレフレッシュして翌日の登山に備えようとの心積もりでしたが、半月山からの展望は深い霧の為に望むすべもありませんでした。

 第2日目は、案の定梅雨の典型的な天候で雨に降られることはありませんでしたが、肝心のロープウェイが点検作業日になっていましたので、登山は文句なく諦めざるを得ず、武尊(ほたか)高原と戦場ヶ原のハイキングが翌日の登山の適当なウォーミング・アップとなりました。

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 第3日目は、矢張り2日目と同じ様に日光湯元や丸沼湖畔からは山は霧のため全く姿を現していませんでしたが、標高2,000mのロープウェイ頂上駅に登ってみましたら、意外にも曇り空で日光白根山の山頂の姿を見ることができました。登山そのものは、登山口から歩き出してから1時間半ほどは登山道も比較的よく整備されており、森林帯の中の涼しい登山道を歩いたこともあり、それ程難儀すこともなく歩を進めることが出来ました。勿論、早朝に登った千葉県佐倉市の中学生の大団体の下山を待ち受けて道を譲ったことによる充分な休憩のお陰もあったかもしれません。しかし問題は、森林限界を抜けてから、特に砂礫地帯の登りでは息切れが激しく、これで頂上まで辿り着けるかどうかも心配になったほどでした。昨年の標高差1,200mの会津駒ケ岳登山よりズット楽だろうと思っていた予想が全く覆り、年とともに年一年と体力が衰えていくのを痛感せざるを得ませんでした。もう少し日頃のトレーニングと食生活の改善によるメタボ解消の努力の必要性を噛み締めました。

 最後に、今回も感謝しなければならないことは、Ktさんご夫妻が自家用車を提供してくださり、その上ご主人が往復ともずっと運転の労を買って下さったことです。そのお陰で私たち夫婦は大変楽な旅行が出来ただけでなく、旅行会社で行くツアー並みの安い費用で済ますことが出来ました。この場を借りまして改めてお礼申し上げます。