編集後記(讃岐の国後半)

今回の区切り打ち遍路は何が新しかったか?

 今回はこの区切り打ちで今年中に何としても八十八ヶ所の巡拝を結願させようと思っていましたので、念の為出発前に係りつけの整形外科医に行って腰痛(椎間板ヘルニア)の具合を確認し、万一の場合の痛み止めの薬など用意しての出発となった。

 その上、町中では出来る限り公共交通機関を利用して体力を温存し、その代り山中の遍路道はなるべく自分の足で歩き四国の自然を満喫しようと考えました。この観点からはJRの乗車券を出発点の土気駅から最終の徳島駅まで通しで買って,所々で利用したことは経済的にも体力的にも効果的であったと思います。

 更に、他のお遍路さんとの出会いに関しては、3日目のの晩に泊まった「民宿ながお路」がお遍路のリピーターの常宿であったりして、様々な方との出会いに恵まれたことは大変貴重な体験になりました。矢張り、歩きお遍路を楽しくするコツの一つは適切な遍路宿選びにあると痛感した次第です。

 今度の讃岐の国お遍路の後半から、ルート地図の表し方を再度変更し、Google Earth地図を利用する代わりにGoogle Maps API V3を使うことにしました。このことによって地図を拡大したたり縮小したりすることが出来るだけでなく、表示する地図の種類も変更できるようにしました。 地図画面の右上隅のボタンをクリックすることによって、地図の種類を市街地図、地形地図、或いは航空写真と切り替えることが出来るようにしました。山中などのお遍路ルートは地形地図に切り替えて表示すると、ルートの地形が立体的に判って面白いと思います。

 
 

大阪のUmさん及び今後讃岐の国の後半の区切り打ちを計画している方々のために:

(1)遍路宿の選択に就いて

 今回のの讃岐の国の区切打ちの最後の難関は八十八番大窪寺に向かう途中の標高774mの女体山越えのルートですが、このルートの要衝にあるのが民宿ながお路です。前日、この宿に泊まるとことで女体山越えが比較的楽になるのです。

 民宿ながお路の良さはこの位置的な要素だけではありません。ここのおかみさんのざっくばらんな人柄もあって、お遍路の常連客に大変頼りにされ、夕食時には宿泊客と一緒になっての交歓は大変楽しいものです。残念なことにこの宿はそれ程大きな宿ではないので、予約が取れない場合があるそうです。現に筆者が泊まった日の夕方予約なしの遍路客が何人か断られていました。従って、計画の大要が決まったら、先ずここの予約を押さえておくことをお勧め致します。

 次に小生が泊まってよかったのは、八十一番白峰寺の近くの「休暇村讃岐五色台」と八十三番一宮寺の近くの「天然温泉きらら」でした。「休暇村讃岐五色台」はお遍路プランがあり、白峰寺から電話すると車でお迎えに来てくれます。部屋からの瀬戸大橋の眺望の素晴らしさや、食事や設備も抜群です。 「天然温泉きらら」は食堂がありますが料金はホテル並に別料金です。温泉は地元の人にも人気な広々とした浴場でお遍路歩きで疲れた心身を癒すにはもってこいです。

  5日目に泊まった高野山の宿坊は設備は立派でしたが、精進料理の味付けは酷いもので、その上宿泊者に対する態度が四国の山の中の遍路宿に比べて何となく冷ややかなものがあり、これで一泊二食付で11,000円とは商業化された観光地の気分が漂っていると感じました。

  

(2)ルートの選択に就いて

 ルートの選択で問題になるのは、先ず八十八番大窪寺へ向かうルートをどうとるかにあります。一般的には4通りのルートがあるとされていますが、筆者は、これまで八十八ヶ所の札所を歩いて廻ってこられた方なら迷わず一番難しい女体山越えのルートを選んで八十八ヶ所巡拝結願の達成感を最大にするべきと思います。前山のお遍路交流サロンの相談員の方もそうおっしゃっていました。

 然し、気力体力に些か自信が薄れている方は、先ず第一に自分のペースで休みながらゆっくり歩いていけばよいと思います。第二には女体山山頂に達する最後の700mは誰か他の同行者と一緒に登るように図ればよいと思います。焼山寺や鶴林寺や雲辺寺の登り下りに比較したら決して難しいルートではないと思いました。

今後のお遍路旅に就いて

 お遍路の途中で出会ったリピーターの多くの方は一度八十八ヶ所を廻ると暫くしてもう一度廻りたくなり、結局2度3度と廻ることになると話していました。然し、筆者は今のところ体力的な理由もあってもう2度と歩きたくないという気持ちです。それより寧ろ今年(平成23年)秋から始めた芭蕉の足跡を訪ねて奥の細道を俳句を詠みながら辿ることを続けたいと思っているところです。勿論、2,400qの全行程を歩くわけにはいきませんので、旅行会社の主催するツアーを利用して歌枕のスポットまではバスか電車で行き、スポットの周辺を歩き廻ることになりますが・・・。

仏教について考えたこと

般若心経

 

 

 前回と前々回の「編集後記」では意味の全く判らない仏教のお経の読経に就いて疑問を呈しました。

 このことは未だに回答を得られていませんが、今回も高野山の宿坊での朝の勤行で住職が話される法話が何か参考になるのではないか淡いと期待を抱いていました。

 大変残念なことに、高野山の成i@の朝の勤行は偶々住職のご都合がつかなくて若い僧侶が15分ほどの読経をしただけで済んでしまいました。

 高野山の観光案内所の中にある宿坊組合の受付の女性の話によりますと、高野山の宿坊における勤行では殆ど住職が法話を話されることはないという事でした。筆者のとんだ現実離れの期待過剰であったことになります。

 日常生活の中で仏教の僧侶は葬式や法事の折にだけ、葬儀社の派遣社員の如くになって、訳の分からないお経を唱えるだけではいずれ仏教は滅びるのではないかと危惧している筆者は、お遍路に出かけてでも積極的に仏教について知りたいと望んでいる人間に対しての働きかけが全くないのは非常に残念です。

 2年の歳月を費やして四国お遍路を歩き、般若心経を唱えてきた結果がこのように仏教会に対して失望する結果になるとは悲しいことだと思いました。

この問題に就いては、更に色々な方と話したり、書いたものを読んだりしたいと思っています。

今回の旅で出会ったお遍路さん達

 今回は3日目の晩に泊まった八十七番長尾寺の門前の民宿ながお路の夕食会の席でおかみさんとご子息の若主人を含めて6人ものお遍路さんと歓談する機会に恵まれました。筆者を除く5人の方はみな複数回お遍路を廻っておられる方ばかりで、お遍路にまつわる関係者のこと、お遍路宿のこと、ルートのこと等々色々な話題が尽きませんでした。一人の方は神戸のヒヨドリ町(義経のヒヨドリ落としあったところ)の出身とかで源平合戦の歴史のことなど色々話を聞かして下さいました。

 女体山越えのルートでは頂上直下の最後の岩場に這い上がる前に休んでいると広島からの中年のご夫婦が後から登ってこられて、お互いに励ましあいながら急な岩を這い登りました。ご主人の弟さんが香川でうどんを作っておられるとかで、腰のある美味しいうどんの話しも伺いました。

 5日目に高野山へ登るケーブルカーの中で英国から来られた5人家族に会いました。どちらからいらしたのですかと尋ねましたら、リバプールからという事でした。すかさず筆者がリバプールはサッカーが盛んですねと言いますと、もう一つ忘れてはいけないものがあると迫ってきました。それは音楽に関係があるという事なので、ああそうかビートルズですねと答えると、筆者を交えて全員でイェロサブマリーンの曲を歌い始めました。その一行は何やら高級そうな宿坊に泊まって満足ですと、後で奥の院であった時言っていました。

 その他にも高野山が世界遺産に登録された所為もあってか何組かの外国人(アメリカやドイツからの人)に会いました。何が興味があるかという問いに、自然の中にあるユニークな宗教施設だという答えがありました。

四国八十八ヶ所遍路大使任命書

 下の任命書は八十八番大窪寺の直前にあるお遍路交流サロンで授与された八十八ヶ所を巡拝した証です。

四国八十八ヶ所お遍路大使任命書

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